バーバーの技術「アイロンパーマ」で作るニグロパーマ徹底解説

2025.10.07

こんにちは!フランクスバーバー吉祥寺

店長 岡部颯祐です!

 

今回はニグロパーマの解説してきます!

 

バーバースタイルの中でも、近年再び注目を集めているのが“ニグロパーマ”と呼ばれるスタイルです。

一昔前は「パンチパーマ」や「アイパー」などと並んで“昭和の男のスタイル”という印象を持つ方も多いかもしれませんが、今ではその質感やカールを活かした“クラシック×ストリート”なスタイルとして若い世代からも人気が高まっています。

では、この独特な質感やボリューム感を生み出す“ニグロパーマ”は、どのようにして作られているのでしょうか?

実はその鍵を握るのが、**理容師だけが扱うことのできる特殊な技術「アイロンパーマ」**です。

◆ アイロンパーマとは?

アイロンパーマは、理容師の国家資格を持つバーバーが使用できる「加熱式のアイロン」を使って髪に形状をつける技術です。

美容室で使うロッド巻きのコールドパーマ(薬剤の力で形を作る)とは違い、熱とテンション(引っ張りの力)を利用してカールや動きを作るのが大きな特徴です。

この技術の魅力は、なんといっても仕上がりの質感と持ちの良さ。

髪の状態や太さ、クセの出方に合わせて、熱を入れる角度・温度・圧力を職人がコントロールすることで、カチッとした硬めの質感から柔らかくナチュラルな質感まで自在に操れます。

◆ ニグロパーマとは?

“ニグロパーマ”とは、海外の黒人特有の強い縮れ毛をイメージした細かくタイトなカールを再現するパーマスタイルです。

日本人の直毛に人工的に強いクセを加えることで、まるで外国人のような質感とボリューム感を出せます。

スタイルの魅力はなんといっても存在感のあるシルエット。

フェードやスキンフェードと組み合わせることで、トップのカールがより際立ち、バーバースタイルならではの“男らしさ”や“ストリート感”を演出できます。

また、整髪料を変えることで印象を大きく変えられるのもポイント。

グリースでツヤを出せばクラシカルに、マット系ワックスを使えばストリートライクに仕上げられます。

◆ ニグロパーマの施術工程

  1. ベースカット
     まずは全体のフォルムを整えます。フェードラインを決めたり、トップの長さをコントロールしたりして、最終的なシルエットをイメージします。
  2. アイロンワーク
     髪を細かく分け取り、専用のアイロンで熱を加えながらクセを付けていきます。
     この時、アイロンの角度・温度・テンションのかけ方でカールの強さや動きが決まるため、職人の経験と技術が問われるポイントです。
  3. 定着(薬剤処理)
     熱で形をつけた髪を固定するために、専用の薬剤で形状を定着させます。
     この工程を丁寧に行うことで、長持ちするしっかりしたカールが完成します。
  4. 仕上げ・スタイリング
     ドライヤーで乾かしながらカールをほぐし、形を整えていきます。
     ここで整髪料をどう使うかで仕上がりの印象が大きく変わります。

◆ ニグロパーマの魅力と似合う人

・直毛でボリュームが出にくい人

・スタイルに個性を出したい人

・フェードスタイルに変化を加えたい人

・クラシックやストリートカルチャーが好きな人

ニグロパーマは一見ハードな印象ですが、トップの長さやカールの強さを調整すれば、ナチュラルにも仕上げられます。

「会社で派手な髪型ができない」という方でも、程よいカール感で清潔感のある大人バーバースタイルを楽しむことができます。

◆ お手入れと持ち

アイロンパーマで作るニグロパーマは、通常のパーマよりも持ちが非常に良いです。

スタイルにもよりますが、2〜3ヶ月は形がしっかり残ります。

朝のセットも簡単で、濡らしてグリースを揉み込むだけでカールが復活するため、忙しいビジネスマンにも人気です。

ただし、熱を使う施術なので髪の状態を見ながら施術することが大切。

ダメージが気になる方は、施術前にトリートメントケアを行うのがおすすめです。

◆ まとめ

アイロンパーマで作るニグロパーマは、**理容師だからこそできる“職人技”**です。

見た目のインパクトだけでなく、フォルムの美しさ、質感のコントロール、セットのしやすさなど、全てが計算されたスタイル。

美容室のパーマとは一線を画す、バーバーならではの男らしい表現力を体感できるスタイルと言えるでしょう。

クラシックな雰囲気と現代的なストリート感を兼ね備えた「ニグロパーマ」、

もしまだ体験したことがないなら、ぜひ一度バーバーで本物のアイロンパーマを味わってみてください!

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